Office 365チームサイト活用ガイドが発売されます

Office365を活用していく上で、一番敷居が高いとよく言われるのはSharePoint Onlineです。かくいう私も、Office365のMVPを頂いておきながら言うのも何なのですが、SharePoint Onlineはほとんど素人に近い状態です。

同時期にOffice365のMVPを受賞されたシンプレッソ・コンサルティングの中村さんがSharePointのスペシャリストなのですが、この度中村さんが私のような初心者向けに「Office 365チームサイト活用ガイド」を出版されました。

これはSharePoint Onlineを使い始められるようになって貰いたいという目的での記載になっており、この本を元に前半部分の操作を実際にやってみることにより、かなりSharePoint Onlineの操作や仕組みに慣れることができるのではと思います。(実際、私も導入したお客様の導入の勉強会の教材として使いたいと感じました)

これからSharePoint Onlineを使い始めたい方やSharePoint Onlineを購入しているがイマイチ使いこなせてない方などに、本当にお勧めの内容です。

どうしてもMicrosoftのプレゼンですと、良いところをできるだけ見せようとしてしまい、様々な機能の紹介に終始してしまいます。この結果、いざ購入して実際に利用しようとしても、そのギャップを埋めることができず、導入の障壁になってしまう事が多いのですが、この辺は流石SharePointのコンサルタントという感じです。

最後に、この本をお勧めする3つの理由を挙げたいと思います。

  1. 機能の紹介はあえて後回しにして、先ずは実際に触って貰う所から入っている(通常だと、1章と2章の順番が逆になる)
  2. テンプレートで作成したページの各機能の紹介の羅列ではなく、空のページを作成して、それに追加する形で実際の環境で利用・運用している中でよく使う機能や操作方法を紹介している
  3. Office365のプランEだけではなく、実装の異なるプランPに対しても対応できる内容になっている

おかげさまで、私もこれでSharePoint Onlineが少しは分かると言えるレベルになりました。

SharePoint OnlineにPowerShellで接続

現在β版の次世代Office365では、遂にSharePoint OnlineにもPowerShellで接続できるようになりました。

今までは、GUIでの操作とAPIからのみという形でしたので、正直100人を越えるような大規模なユーザーですと権限のグループの管理だけでも大変ということで、個人的にとても待ち望んでいた機能です。

こちらを参考に、β版を使用しているテナントにPowerShellからの接続を試してみました。
SharePoint Online Management Shell 環境をセットアップする

まずは、PowerShellモジュールをインストールします。PowerShell 3.0が要求されますが、手元のWindows8環境に入れてみます。
SharePoint Online Management Shell Preview

インストールが終了した後に、「SharePoint Online Management Shell」を起動します。普通のPowerShellなどから起動する場合は手動でImport-Moduleします。(モジュール名、ちょっと長いですが)

Import-Module Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell -DisableNameChecking

MOPへの接続は、Connect-MsolServiceで-Credetialのみ指定で自動接続されましたが、SharePoint Onlineの場合は更に接続先のURLも必要なようです。

$LiveCred = Get-Credential
Connect-SPOService -Credential $LiveCred -Url https://contoso-admin.sharepoint.com

おぉ、接続できました。管理用のコマンドもいくつか用意されているようです。http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/fp161397.aspx

…ふと、ここでそういえば既に現在のOffice365のテナントはバックグラウンドはSharePoint2013ベースの物にアップグレードされていて、見た目だけSharePoint2010ベースになっているという話を思い出しました。

とすると、ひょっとして既存のOffice365のテナントにつながるのか…

つながった!!

やれると便利だなと思っていたサイトのメンバー管理もやってみると、何の問題も無くできる。


Add-SPOUser -LoginName user@contoso.com -Site https://contoso.sharepoint.com/ -Group "チーム サイト のメンバー"

本番環境が出てから検証しなきゃな…と思っておりましたが…既に使えそうな雰囲気がムンムンします。

その前に Office365 MVPの中村さんの書いたSharePoint Onlineの本を読んで勉強しないと!

2012/11/18 追記

接続できないテナントも有るようです。バージョンアップされていない物も有るということですかね?

2012/11/19 追記

プランPのテナントは、接続先の管理センター自体がなくて接続できないということもかもしれません。

Office365導入トラブルあるある

社内の環境で利用していたシステムを、Office365のようなインターネット上のクラウドサービスに移行すると、事前に検討・準備したつもりでもいざ導入となった時に色々と検討漏れが出てきてしまうことがあります。

単純に設定変更や運用回避などができる物であれば問題ないですが、例えば会社のセキュリティポリシーの変更やパソコンの入れ替え、VPNサービスの更改などが必要な場合、導入スケジュールに大きな影響を与えてしまうことがあります。

ここでは、メモ書き程度にOffice365の導入トラブルのあるあるを記載させて貰います。

【クライアント編】

①クライアントPCが要件を満たさない

  • 社内システムの要件でIE6をUpdateできない
  • 空き容量が少なくて更新プログラムを適用できない

②既存で利用しているメーラーが対応していない

  • Outlook2003を利用している
  • 標準メーラーがPOP3S,IMAP4S,SMTP(TLS)に対応してない

③ユーザーがクライアントPCの管理者権限持っていない

  • サインインアシスタントなどがインストールができない

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Server CoreモードでのFirewallの無効化

Windows Server 2012は、デフォルトでインストールするとGUI無しのサーバコアモードでインストールされます。

テストやインストールのためにWindows Firewallを無効化することがたまにあるかと思うのですが、その際にGUIから無効化することはできないのでコマンドラインからの無効化の方法を紹介します。

コマンドプロンプト
C:\>netsh advfirewall set allprofiles state off

もしくは、せっかくWindows Server2012からPowerShellで色々とできるようになったので、慣れておいたほうが良いかもしれません。

PowerShell
PS C:\>Get-NetFirewallProfile | Set-NetFirewallProfile -Enabled false

戻すときは、逆にstate onか-Enabled trueです。一度覚えてしまえば簡単ですね。

Update-Help実行時のエラー

PowerShellのヘルプは、Update可能なヘルプとして構成されており、Update-Helpコマンドでオンラインで更新をすることができます。

ただ、現在Windows Server 2012のRTM版で、Update-Helpコマンドを実行すると、一部のモジュールが含まれる場合に以下のようなエラーが出ることがあります。

Update-Help : UI カルチャ {ja-JP} を使用してモジュール ‘NetWNV, RemoteDesktop’ のヘルプを更新できませんでした: モジュール マニフェストの HelpInfoUri キーの値は、ヘルプ ファイルが格納されている Web サイト上のコンテナーまたはルート URL に解決される必要があります。HelpInfoUri ‘http://technet.microsoft.com/library/cc732148.aspx’ はコンテナーに解決されません。

これは、ヘルプのオンライン更新先で定義されている先のURL(HelpInfoUri)がまだ利用可能になっていないために発生するエラーです。

参照先は、各モジュールのマニュフェスト内で定義されています。例えば、上でエラーが出ているRemoteDesktopでは、 C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\Modules\RemoteDesktop\RemoteDesktop.psd1 にて以下のように定義されています。

# HelpInfo URI of this module
HelpInfoURI = 'http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=225876'

ためしに表示されているhttp://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=225876にアクセスをしようとすると、http://technet.microsoft.com/library/cc732148.aspx にリダイレクトされ、「アクセスしようとしているドキュメントはまだご利用いただけません。」と表示されます。

現時点ではマイクロソフト側での公開が開始されるのを待つしかない状態かと思います。どうしてもエラーメッセージが出るのが気になる方は-Moduleオプションを利用して、個別にその他のモジュールのみヘルプをUpdateするという形になるかと思います。

例)
PS C:\> Update-Help -Module ServerManager

Office 365 Advent Calendar 2012やります

Advent Calendarとは、12月1日からクリスマスまでの間、参加者が日替わりで記事を書く年末恒例のイベントです。今年は、テーマ「Office 365」で実施したいと思います。

内容については特に制限は設けませんので、Office 365に関する事でしたら技術的なことでも、導入の体験談や関連ソフトの紹介などでも、何でも構いません。

Office 365 Advent Calendar 2012

誰も参加者がいないと、1人で25日間連続でblogを書かないといけないという悲惨な事態に陥ってしまうので、軽いノリで是非参加頂ければと思います。